10日間集中セミナーの6日目
テーマ 身体性(ソマテック)
ゲシュタルト療法はソマテック心理学の源流である。
にもかかわらず欧米のゲシュタルトは身体性の視点が欠けてきている。
もちろん現象学的な視点からは身体を語るが、いつからか言葉に頼るようになった。
フリッツから直接学んだ第1世代のセラピストは極めて大胆に、そして極めて繊細にクライアントの身体に触れていた。また参加者にも直接的にクライアントの身体に関わりを持つように指示したり話しかけた。
今回はフエルデンクライスのアプローチとゲシュタルトのセッションをどのように統合させるのか、どのようなタイミングで「未完了な問題」が現れたときに、セラピストは身体の何に(What).どのように(How).焦点を合わせるのかを理論的に解説。
ケーススタディ3人。
トラウマのクライアントが人に怖さを感じる、身体がキュッと締め付けられる。息が出来なくなる。
このような場面が多いが、本人は自分が呼吸を止めて、筋肉を固くしていることに気づいていない。
そのような体験を再体験してもらうのが第一ステップ。
次にその場面の身体感覚に意識を向けてみる。
呼吸は?
筋緊張は?
顔の血行は?
目の動きは?
手の指先は?
喉や胸筋の緊張は?
とゆっくり時間をかけて意識化していく。
『トラウマ』という単語の世界から、
クライアントの個人が体験している身体の世界へと意識を向けてもらう。
それらが十分に意識化された時点で、軽く触れていくと緊張がほぐれ呼吸が戻ってくることに気づくのだ。
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