10日間集中セッション 8日目 スーパービジョン

心理療法の世界では、
指導者や教育者がスーパービジョン(SV)を行う。

多くのは場合は、
アドバイスや間違いを指摘することだと捉えているが、
それは間違いである。

ゲシュタルトではアドバイスや問題を指摘する代わりに、
セラビスト自身の内面の世界で、
何が起きているのかに焦点を当てることを指す。

セラピストが、
クライアントの気づきのプロセスをうまくサポート出来ない場合、
あるいは緊張し過ぎて頭が真っ白、あせり、行き詰まりが起きた場合に、
セラピスト自身の課題がその場で浮かび上がる。
そのことをワークするのだ。

クライアントの怒りに過剰に反応したり、
微細な気持ちを無視したりするのも、
同じことが起きている。

セラピストの側に『未完了な感情、感覚』があると捉える。
スーパーバイザーは、
その場面でカウンセラーやセラピストに
『何が起きていますか』と問いかける。

ゲシュタルト療法のトレーニングは、
理論よりも先に自分の課題について個人ワークをするのは、
実際の場面でセラピスト側が自分の問題に気づいていないと、
クライアントのせいにしたり、
自分の問題を相手に投影させて、
クライアントに問題があるとしてしまうからだ。

例えば、
クライアントがなかなか感情に触れない、
うまく問題を見ないようにしている、

と、セラピストがいう時には、
セラピスト自身が、
深い悲しみや怒りに触れたくない、
と無意識に思っていることがある。

俺もゲシュタルトのワークショプを始めた2〜3年の間は、
クライアントの深い感情や悲しみが、
WORKの表面に出てこなかった。

しかし、人の深い悲しみや恐怖に触れられるようになると、
ワークの内容も深まりだした経験がある。

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